ラベル 15手仕事は語る の投稿を表示しています。 すべての投稿を表示
ラベル 15手仕事は語る の投稿を表示しています。 すべての投稿を表示

手仕事は語る>中尾幸子さんのレポート

コモンズフェスタ2009/2010「U35の実力」、モニターレポートシリーズ、今回は大石尚子さんによる「ITOあそび」と小野千佐子さんによる「つきいちcafe」のコラボレーション企画、「手仕事は語る」について、中尾幸子さんに寄せて頂きました。



温故知新~手仕事から気づいたこと~

今回進行役をされていた小野千佐子さん(株式会社ティプア代表)に紹介いただいたことがきっかけで参加しました。
小野さんとは、私が担当している「カフェバー南ぬ風」の自然(じまま)生活雑貨コーナーでティプアさんの布ナプキンを取り扱わせていただいているというご縁です。(めちゃめちゃキュートな布ナプキンですよ!)
私自身は昨年から布ナプキンを使うようになり、その快適さに「なんでだろう」と疑問をいだくようになりました。
今回のテーマが、「糸をまとうからだ、からだをまとう糸」だったので、何か糸口がみつかりそう!!楽しそう!とわくわく参加しました。

「糸を紡ぐ」ということは、初めての体験でしたが、細かい手作業で予想外に難しかったです。少し紡げたと思ったら縒りが甘くてすぐに切れての繰り返しでした。手元を気にしながら、皆でぽつぽつと語り始めました。

講師の大石さんが糸を紡ぎだしたきっかけは、阪神・淡路大震災だったそうです。震災で生活のパイプラインがストップした時、無力さを感じたためと。
大石さんの話から、その当時の悲しみがすごく伝わってきました。「なんで生き残ってしまったんだろう」と感じたとおっしゃられていました。
でも、その経験から糸を紡ぐということを実践し、教え、人々に自立力を促している姿は、本当にすばらしいと私は思いました。

私たちは、「衣食住」何かが欠けても、生きていくことは困難だと思います。

大石さんが「衣食住」の中でなぜ「衣」を選ばれたのか。それは、それぞれに考え方の違いはあると思いますが、「食」は自然の力でできたものを頂くことができます。「住」も場所によるかもしれませんが、すぐ死につながることはないと思います。
「衣」は、技術が要ります。私は手元でどんどんほつれていく糸を見て、すごく納得してしまいました。

また、昔の人はこんな風に糸を紡ぎながら、何を語っていたんだろうと妄想しました。
その時語っていることは、もしかして糸にも紡がれていってるのかな。ふとそう感じました。

手織りのものに、ぬくもりを感じること。紙ナプキンから布ナプキンに変えて快適な月経になったこともすべて繋がっているのかなと感じました。

私たちは、発展や便利を求めすぎて、すぐに何か大切なものを忘れがちになっていると思います。

自分を含め大切な人を守りたい時、今もっている裕福さはどのくらい力をもっているのでしょうか。

「古きをたずねて新しきを知る」昔の技術や考えを学び、「今」に生かしていく。
大切なことを学ばせていただきました。本当にありがとうございます。

中尾幸子


手仕事しながら語るのはむずかしい。。

1月27日(水)18:30〜20:30まで應典院・気づきの広場で「手仕事は語る~布をまとうからだ、からだをまとう糸~」にお邪魔してきました。もともとコモンズフェスタにそれぞれで出演されている「ITOあそび」と「つきいちcafe」のコラボレーション企画で糸つむぎをしながら、お話を語らいます。

まずは、糸つむぎの説明から。私は個人的に周囲で糸をつむぐところから服を作りたいなあ、とか糸つむぎしたいなあ。という声があったので、何がそんなに魅力的なのかわからなかったのですが、実際触ってみるとすごい。写真とかでみたことある「白いふわふわ」なんですが、あの工程になるまでにかなり変化しているのがおもしろい。


実は、綿は大きな実の中に種を包むように生っていて、実がはじけたときに綿が出てくるそうです。それを摘んでいくと、綿の中に5mmくらいの石ころみたいな種が一つの綿に7.8個隠れています。
これを機械で、ぐるぐるして種と綿を分けます。綿にいろんな色があるのは品種改良で種の中にそういう成分をいれていることが多いそうなんですが、綿の部分だけ色をつけるってどういう技なのだろうかと、謎は深まるばかり。お話を聞いていると、和製の綿と海外の綿のやわらかさの違いや、色み、特製も全然違います。

次に、弓でパンパンはじくと綿が均等にふわふわさせてダマをなくします。この工程は男性が大きな弓で一気にしたりして、力仕事になるそうです。そしてようやく糸つむぎ機にかけます。



そのあとスピンドルというガンジーも昔やってた?大きな機械を使わない手のひらサイズの道具を使って糸をつむぎます。これはほとんどが手の感覚なので、とても細い糸にもできるし、また技術もとても必要そう。
今回は大石さんの提案で身の周りにある画材を使ってスピンドルをつくり、糸をつむいでいきます。
始めは順調だったのですが、お話をしていくにつれてどんどん手が疎かになる。手元を集中すると話が出来なくなると、そううまくはいかないみたい。職人の手によって出来た糸で、つくられた衣類はさぞかし気持ちがいいに決まってる。愛着もたくさん湧くだろうなあ。


また、もっとも興味深かったのは、小野さんの活動している布ナプキンも、大石さんの糸つむぎも、どちらも衣食住の「衣」に深く関わるもので、大石さんは「糸つむぎを通して、今きている衣類がどのように作られているか想像するきっかけになれば」とおっしゃられていました。これだけ手間がかかるものなのに100円でタオルが買えるということは、大量生産で綿が作られて、もしくは違う成分も入ってるという想像はある程度できますよね。また、紙ナプキンから布ナプキンにすると体調や精神が心地よくなったりするお話も、いわゆるエコだけに関わらず、自分のカラダのためにもそういった想像をすることが重要なのかもしれない、と感じました。

昔は病気を直すのは、3つのランクがあって、まずは服から変えること、その次はうーん、忘れてしまった。最後に薬が来るそうです。今はまっさきに薬ですよね。服から治せることって、布ナプキンも綿もなんだか納得。今度みかけたら買ってみようと思います。


(事務局:蛇谷りえ)

手仕事は語る~布をまとうからだ、からだをまとう糸~



24日・26日・27日の「ITO遊び」と26日の「つきいちcafe」との
コラボレーションによるトークイベント。
手仕事の現場で、顔を合わせ、心を会わせる。
糸車や糸ゴマ(スピンドル)をまわしながら、ふと口に出るつぶやきから、
会話の糸を紡ぎます。
進行:小野千佐子(株式会社ティプア代表)
   大石尚子(染色講師)
○日時 1月27日(水) 18:30~20:30
○参加費 500円(ワンドリンク付き)
○定員 10名
○お申し込みサイト「上町台地.cotocoto」
http://uemachi.cotocoto.jp/event/36418
※上記リンク先の右側にある「参加申し込みはこちらから」よりお申し込み下さい。