1月27日(水)18:30〜20:30まで應典院・気づきの広場で「手仕事は語る~布をまとうからだ、からだをまとう糸~」にお邪魔してきました。もともとコモンズフェスタにそれぞれで出演されている「ITOあそび」と「つきいちcafe」のコラボレーション企画で糸つむぎをしながら、お話を語らいます。
まずは、糸つむぎの説明から。私は個人的に周囲で糸をつむぐところから服を作りたいなあ、とか糸つむぎしたいなあ。という声があったので、何がそんなに魅力的なのかわからなかったのですが、実際触ってみるとすごい。写真とかでみたことある「白いふわふわ」なんですが、あの工程になるまでにかなり変化しているのがおもしろい。
実は、綿は大きな実の中に種を包むように生っていて、実がはじけたときに綿が出てくるそうです。それを摘んでいくと、綿の中に5mmくらいの石ころみたいな種が一つの綿に7.8個隠れています。
これを機械で、ぐるぐるして種と綿を分けます。綿にいろんな色があるのは品種改良で種の中にそういう成分をいれていることが多いそうなんですが、綿の部分だけ色をつけるってどういう技なのだろうかと、謎は深まるばかり。お話を聞いていると、和製の綿と海外の綿のやわらかさの違いや、色み、特製も全然違います。
次に、弓でパンパンはじくと綿が均等にふわふわさせてダマをなくします。この工程は男性が大きな弓で一気にしたりして、力仕事になるそうです。そしてようやく糸つむぎ機にかけます。
そのあとスピンドルというガンジーも昔やってた?大きな機械を使わない手のひらサイズの道具を使って糸をつむぎます。これはほとんどが手の感覚なので、とても細い糸にもできるし、また技術もとても必要そう。
今回は大石さんの提案で身の周りにある画材を使ってスピンドルをつくり、糸をつむいでいきます。
始めは順調だったのですが、お話をしていくにつれてどんどん手が疎かになる。手元を集中すると話が出来なくなると、そううまくはいかないみたい。職人の手によって出来た糸で、つくられた衣類はさぞかし気持ちがいいに決まってる。愛着もたくさん湧くだろうなあ。
また、もっとも興味深かったのは、小野さんの活動している布ナプキンも、大石さんの糸つむぎも、どちらも衣食住の「衣」に深く関わるもので、大石さんは「糸つむぎを通して、今きている衣類がどのように作られているか想像するきっかけになれば」とおっしゃられていました。これだけ手間がかかるものなのに100円でタオルが買えるということは、大量生産で綿が作られて、もしくは違う成分も入ってるという想像はある程度できますよね。また、紙ナプキンから布ナプキンにすると体調や精神が心地よくなったりするお話も、いわゆるエコだけに関わらず、自分のカラダのためにもそういった想像をすることが重要なのかもしれない、と感じました。
昔は病気を直すのは、3つのランクがあって、まずは服から変えること、その次はうーん、忘れてしまった。最後に薬が来るそうです。今はまっさきに薬ですよね。服から治せることって、布ナプキンも綿もなんだか納得。今度みかけたら買ってみようと思います。
(事務局:蛇谷りえ)
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