ミニ★シティであそぼう!>三矢さんのレポート

コモンズフェスタ2009/2010「U35の実力」、モニターレポートシリーズ、今回は「ミニ★シティであそぼう!〜みんなの声でまちが生まれる〜」をおとなボランティアとして2ヶ月間支えて頂いた三矢さんに寄せて頂きました。

==============================
12月から準備を続けてきた子供たちのミニ★シティが、1月23日・24日、ついにかたちになって現れました。
誰もがワクワクと不安を抱えながら迎えた当日でしたが、動き出すまちを目の前にして、私は改めて子供たちの持っている力に気付かされました。

私がミニ★シティに参加したのは第三回目のミーティングからでした。自分の思い描くまちのイメージをいきいきと話してくれる子供たちに、自分までワクワクしながら聞き入っていました。何より発想がすごい。このまちにはプラネタリウムや音楽ホール、映画に未来のスーパーマーケットまであるらしいのです。ごくごく普通のまちを想像していた私は、「そんなのがあるの!?」とびっくり。そしてそれぞれのイメージがはっきりしていて、聞けば子供たちが具体的に答えてくれるし説明してくれることにまたびっくり。自分のアイデアや疑問を積極的に言葉にして伝えようとする子供たちの一生懸命さに、ただただすごいなあ、という言葉が出るばかりでした。

そしていよいよミニ★シティ当日。
わたしは市長の部屋と選挙管理委員会のおとなボランティアをしていて、3人の市長の仕事をそばで見ていました。市長の仕事は選挙にはじまり、市民の相談に乗って問題を解決すること、まちの見回りや案内、記者のインタビュー応対など、なかなか多忙です。しかも市長の仕事は完全無報酬、つまりボランティアなのです。それでも彼らは自分から立候補して、一生懸命仕事をしていました。市民からの相談が解決したあとの嬉しそうな表情を見て、目をきらきらさせて言っていた「市長楽しかった!」の言葉を聞いて、何だかとても心が温かくなりました。人に必要とされること・仕事があることは、人を活かすのかもしれないなあ、と彼らを見ていて思いました。

ミニ★シティでは、動き続けるまちの中で子供たちのアイデアがどんどん実現していきました。お花屋さんでお花券が配られたり、ボーナスつきで求人募集がされたり、空きスペースに新しいお店が開店したり…。お客さんに自分たちのお店に来てもらうために、あちこちで様々な工夫がされていました。2日目にはプラネタリウムがオープンし、コンサートが開かれるなど、全然飽きることがありません。おとなボランティアの方が「大人が作ったまちなら遊ぶのは2日で十分だけど、ミニ★シティならいくらでも遊べる」とおっしゃっていましたが、まさにその通りだと思います。子供たちの無尽蔵の想像力と創造力によって作られたミニ★シティは、笑い声やお店の宣伝、音楽やまちをつくる音で2日間とても賑やかでした。

そんなミニ★シティも最終日を迎え、片付けの時間に。まちにお別れと感謝を告げるセレモニーと記念撮影のあと、子供たちはまだまだ名残惜しそうな様子を見せながら少しずつ片付けを始めていました。準備に比べて片付けは一瞬で済んでしまい、からっぽになった本堂を見るとミニ★シティは夢の彼方の出来事になってしまったようでした。静かになった本堂で最後に振り返りをして、皆さんの感想を共有しました。それぞれのミニ★シティの感想を聞くのはとても面白く、子供たちの声を聞くことの大切さ、何よりその楽しさに気付かされました。

自分でまちを作り企てる楽しさやワクワク、作り上げたことに対する自信や達成感は、きっとこれからそれぞれのどこかへ繋がっていくのでしょう。ミニ★シティを通して子供たちはきっと色々なことを感じ、気付いただろうし、そんな子供たちを見ていて私自身も多くのことに気付かされました。

子供の時にミニ★シティに出会いたかった、とも思います。
気付きの機会を与えてもらえて、とても感謝しています。ありがとうございました。
ミニ★シティの子供たちとまた会えますように。

0 件のコメント:

コメントを投稿