1月31日(日)。
應典院の16日間におよぶアートと社会活動の総合フェスティバル「commonsfesta2009/2010」がクローズを迎えました。
最終日も「ボーズ・ビー・アンビシャス」や劇創ト社deネクタルグンによる「十人写楽」など、盛りだくさんの内容。全プログラムが一段落ついた後に、19時半から「クロージングトーク」が始まりました。
ゲストとしてご登壇いただいたのは、今回のコモンズフェスタ全体を貫く空間展示「トランスパブリック」を担当されたランドスケイプアーティストの花村周寛さん。大切な人やものを失ったことで変化した自分の人生と向き合うワークショップ「グリーフタイム」の宮原俊也さんさん。劇創ト社の演出家 城田邦生さん。自身の監督作品「落書き色町」を通じて「視覚や聴覚だけではなく、五感を刺激する映画」について語った映画監督 平岡香純さんと、彼女と共同制作を行なう音楽家 プリミ恥部さん。震災15年を迎えた折りに、書くこと、話すことを通じて自身の人生を見つめ直す「ことば供養」のディレクターとして美術家/執筆・編集者の岩淵拓郎さんと詩業家の上田假奈代さん、そして若手僧侶が宗派を超えて語りある「ボーズ・ビー・アンビシャス」の浄土宗僧侶の池口龍法さんの計8人でした。
各々の企画を振り返ると同時に、commons全体をつらぬく「U35」というテーマについて再び立ち返りながら、社会を編集してゆく各々のポジショニングについて再確認する場となっていました。
また、事業主催者としては、
「お寺」という誰でもが集える場であり、かつそのひとりひとりの存在や精神を無闇に抽象化しない(個と具体に関わる可能性を担保した)公/私を超えた、まさに「トランスパブリック」な空間が、社会に関わる多様な視点を、どこまでも受け入れてゆくことができるのか。
また、この場/機会に関わった各々が、お寺の存在を、如何に自らの日常生活の中にリアリティを持って取り込めるのか。
こういった挑戦が、今回のcommonsでなされたのだという確信があります。
應典院は「commonsfesta2009/2010」を経て、思想からより実践に近い活動へと軸を移したように感じられます。
ひとまず、「commonsfesta2009/2010」に関わってくださった全ての方々へこの場を借りて厚く御礼を申し上げます。
ありがとうございました!
今後ともよろしくお願いいたします!
(W.A)
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