『体感映画』をススメられて…………

23日の19:00 から行われた「体感映画」のススメ。昼からの準備も滞りなく進み、初めて司会をする秋田光軌さんの表情は少し緊張気味でした。
 18名の参加者の中、秋田光軌さんの開会の挨拶から始まり、平岡監督の「プリミ恥部な世界」の予告を上映しました。めまぐるしく変わる場面、独特の音楽が5分と言う短い時間ですが、應典院研修室Aが平岡監督の世界とかわりました。そして、光軌さんと平岡さんのトークセッションでは、平岡監督の自宅に、ネズミが出ると言う話題から始まり、日常から映画を作るヒントを探している。と言う所まで話が広がりました。様々な場所に出たり、想像すると言う事の延長から映画を作成するに至ると平岡監督は話されていました。
「趣味は、ロケハン、スカウト」と話題は変わり、雰囲気を持っている場所を探したり、「声をかけたい」と思ったらすぐに声をかけると言う平岡監督は非常にアグレッシブに物事を創造し、行動する方だと、思いました。
「様々な人間の感性を引き受けながら…」と話されていた平岡監督の2本目の上映は「落書き色町」は、娼婦を題材とした映画でした。十人十色の作品であると個人的な感想を持ちました。その時の状況、体調を含めた感性で、作品の感想が変わるのだろうと思いました。(今後、ご覧になる方の為、感想は控えておきます。)
 落書き色町を観ていて「体感映画」と感じたのは、視覚・聴覚・鳥肌が立つ瞬間の触覚、プラス嗅覚でした。娼婦の化粧・香水の香りや、木造建築の匂い、地域の持つ匂い、時間が流れると場所の匂いも変わる。頭で考えて嗅覚が働いたのではなく、感覚から嗅覚に働きかけて来た映画でありました。

應典院寺町倶楽部ではコミュニティシネマシリーズを上映しておりますが、また違った映画の味わい方を知れた企画でした。

事務局:森山博仁

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