生きかたに響くことば>渡辺みさ子さんのレポート

コモンズフェスタ2009/2010「U35の実力」、モニターレポートシリーズ、今回は應典院寺町倶楽部会員の渡辺みさ子さんに寄せて頂きました。



「生きかたに響くことば」ワークショップに参加して
〜ことばは、今を生きる自分の姿〜

 今回のコモンズフェスタの案内を見て、すぐ目に入ったのが「生きかたに響くことば」でした。「これは是非参加したいな」から「参加する」に心が決まり、そのようにスケジュールも調整でき、心で決めた運びとなりました。
 私はこれまでどれだけ多くの「生きかたに響くことば」と出会ってきたことでしょうか。
その出会いの都度、ことばから力を受け取り、豊かに生きることができるようになってきたように思います。人はことばからも、できているのですね。
 そんな私が参加して驚いたのは、アンダー25と年齢制限があったのかと勘違いするほど若者ばかりだったことです。「へえ~、どうなるんやろ」。大きく年齢が違う彼らと、どんなことばで響きあえるのか、自分がちょいと楽しみでもありました。
 私がここは自分がいる場だと確信したのは、ファシリテーターが本の中からご紹介してくださったことばでした。「ことばは大きな力を持っている。小さく目に見えなくて、もっとも神に近い働きをする」。それホンマやっ!と声を出したくなりました。もう一つ、「ことばの力は、受け取った側が意味を見出し、心が動く」にも「そのとおりや」と、大きく頷いていました。このあたり、メチャクチャおばさんが出てますが(^^♪
 研修室の壁には、100人以上のアンダー25の若者が選んだ「生きかたに響くことば」が展示されていました。今回は、その「ことば」を手がかりに、自身の価値観に気づいていくワークショップです。ワクワクする私の心は若者たちと同じ、年齢の差はありません。意識してますが…
 まずは展示のことばたちの中から「私に響くことば」を5つ選び、それをベアになって紹介しあいました。私が選んだ5つのことばの中で最も共感したのは「自分に与えられた環境でどう生きるか」。 私がテーマとして生きていたことに引き寄せられたからですが、ペアになった人が選んだことばにもなぜか全部共感している自分がいました。どこかでつながってるのですね。
 その後ペアを変えて「ことばに響く心」を自分の選んだことばから探ってゆきました。どういう傾向のものを、自分は知らず知らずのうちに選んでいるのか?自分が大事にしたいことがことばの中にどう表れているのか?と、自分を見つめる作業でした。
 そして最後に自分を大切にしたい「私を表すことば」を、各自が紡ぎ紹介しあいました。
その中で、高校の同級生を亡くした彼のことばが重く響いてきました。
「明日死んでもいいように今日を生きよう」。そのことばに続いて22歳の彼が言いました。22歳がです!「今、生きているだけでありがたい。今、日常のやるべきことをちゃんとしよう」と。
 今回のワークショップを通して、私たちは「今を生きる自分と出会っていた」ように思います。しかし、その出会いも他人との出会いを通してのこと。 私にとっては、その他人が全員若者だったことに特別の意味を感じました。 又、ことばとしっかり向き合い、自分の生き方としっかり向き合っている若者たちと出会えたたことは喜びでした。そう受け止めている私がいて、 そんなことばが引き出されているのですね。ことばは、今を生きている私の姿の表れ。 私のことばも、まだ成長盛りです。よい機会を与えていただいてありがとうございました。

(渡辺みさ子)

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