自分をいかして生きる>中村裕子さんのレポート

コモンズフェスタ2009/2010「U35の実力」、モニターレポート第一弾は、大阪商工会議所地域振興部の中村裕子さんに寄せて頂きました。




西村さんの著書『自分の仕事をつくる』に出会ったのは、
昨年夏、信州上田市の旅先でのことでした。
上田のまちなかの、古い町家を活かした通りにある、すてきなパン屋さん、
『自分の仕事をつくる』にも紹介されている「ルヴァンさん」で、パンととも求めました。

実はこの本、ずっと気になりながら、買うことをためらっていた本。
読んだら本当に悩んでしまいそうで、踏み出すことができなかったのでした。
でも上田で出会ったのはご縁、背中を押されるように購入しました。

本に書かれた西村さんの言葉は、静かに、とても静かに、
私の中にしみこんでいきました。

西村さんは言います。

みんな「自分がいる仕事」がしたい。
そして、「自分がいる仕事」にふれるとうれしい、気持ちいい。
そんな仕事が増えると、みなが満足できる社会になる。

そう、私が心地よく感じた上田のパン屋さんには、「自分がいる仕事」があったんだ!


と思っても、仕事に悩む。生きることに悩む。

でも、このセミナーに参加して、みんなそうなんだ・・・と改めて気づきました。
そして、それを自分の奥深くにしまいこむことなく、
出し合える場所、機会があることの豊かさを思いました。

西村さんは言います。
「こんなもんでいいでしょ」という仕事に包まれた社会は人間を傷つける。

私は思います。
同じように、自分で「こんなもんでいいでしょ」と思えば、きっとそれは自分を傷つける。

だから、
悩めることの豊かさを、
あきらめないことのしんどさを、
求めていくことの不確かさを、
大切に抱えて生きていってもいいじゃないか…と。

そう気付かせてもらったセミナーでした。

0 件のコメント:

コメントを投稿