俳句映像を楽しむ【1/30 「remoscope workshop in 天王寺七坂」のレポート】

“NPO法人remo/記録と表現とメディアのための組織”が、「オープン台地 in OSAKA -上町台地の生活鑑賞ツアーコレクション-」参加プログラムの一環として開催した「remoscope workshop in 天王寺七坂」。

remoscopeとはremoが考案した映像ワークショップで、制作された映像作品をみんなで鑑賞し句会のように楽しむもの。
その手法は、「固定カメラ/無音/無加工/無編集/ズーム無し/最長1分」の6つのリュミエール・ルールと呼ばれるルールに則って、應典院付近の風景を好きな場所・アングルで各々の視点で切り取ってカメラに収めていきます。

始まる前は素人がカメラワークなしで撮った映像など面白いのだろうか・・・と疑心暗鬼でしたが、いざ撮り出すとこれが面白い。
1分と決められたことで、まずじっと動かないカメラに堪えられる「絵になる場所」を探す。そして好きなアングルに合わせ固定された画面をじっとみていると・・・思いも掛けない映像(出来事)が飛び込んできたり、反対に狙ったような映像にならなかったり。
この「思いがけなさ」と「思い通りにいかなさ」故、どんどんと引き込まれて、あっという間に午前の部終了。
部屋に戻った参加者は一番のお気に入りを選んでお互いに発表です。

音もない。
カメラワークもない。
編集もない。
たった1分。

「何か起こるのでないか」と見つめる1分は「何か起こってもドラマ」、「何も起こらなくてもドラマ」でありました。
そして、カメラというフィルターを通すだけで随分と日常見ているものが様変わりして見えることを再認識しました。


日常であることは実はとてもドラマティックなことなのかもしれない。
などとほくそ笑みたくなる、remoscope workshop in 天王寺七坂でした。

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